
あのー僕この判別がつないんですわ。多分、この燃えるゴミと燃えないゴミの分別判断が出来ないのは、幼少期からずっと分別の必要な地域に住んだことがないからなんです。分別が要求されている地域にお住まいの方には想像がしにくいかも知れませんが、田中家では紙類とかフライパンとか全部、一緒くたになって捨てられてましたし、それが普通でした。
例えば、あんな強靱なロケットだって太陽に突っ込めば燃え尽きちゃうわけで。僕らが日常で触れ合っているゴミなんてたかが知れていて、頑張れば絶対燃やせるはずなんです。
それをなんだ、燃えないゴミって。
僕、中学生くらいまで本気で清掃業者の怠慢かと思ってました。高温を発生させるのは面倒臭いし、アレ、燃やさなくても良いじゃん、みたいな。
まあ実際はそんなわけはなくて、燃やすと有害物質を発生させる類いの物品なんかは燃やしちゃいけないゴミだから、燃えないゴミと称するのだとか。ということは。あれらは燃やさないで、埋め立てて終わりなんですか。このままではビニールの惑星になりそうです。一体どうやって処理するんですかね。
燃えないゴミ、つまるところ燃やしちゃいけないゴミっていうのは他にも色々あります。
例えば、一見ぐちゃぐちゃで放り投げられているように見えても凄く大事な書類。後輩にあげる約束をしていたジャージ。燃えるゴミとか燃えないゴミとかじゃなく、それ以前に捨ててはいけないゴミなんです。
実家にいるとそういうのが勝手に捨てられて困ったりすることがあります。
ごく平均的な同世代の男子がどうなのかは知りませんけど、僕の場合、母親の干渉というのがいまだ激しいのか、気が付くと大切なものを捨てられてたりします。
「ああ、あれゴミじゃなかったの?」ゴミじゃなかったの、ていうか、いや、あのね。明らかに、明日からのスケジュールが、書いてあっただろ。
別に僕がだらしないわけでもないのに、再度FAXを送って貰う連絡をする僕。まるで僕が仕事を適当に考えているみたいじゃないですか。白い目を向けられているのが受話器越しに伝わって来ます。
くしゃくしゃに丸められていたわけでもなく、僕の目につくところに置いてあるだけなんですけど、彼女にとっては重要じゃない紙なんで。結果ゴミ。
あと、逆に燃やせないゴミって言うのもあると思います。
交際していた相手から貰ったプレゼントが代表例です。「今は使いようがないけどいつか使うかも知れない」なんていうものもあります。よく部屋が片付かない人のほとんどは、そういうものを捨てられない症候群なんだそうです。
僕はそういうのがない方で、むしろ使わないものはバンバン捨てちゃうたちなので、必要な時にクリップがないとかメモ用紙がないとかっていうのは日常茶飯事なんですけど。
前にワイドショーで見た主婦なんて明らかに使い勝手の分からない、スーパーのテープをシール台紙みたいなやつに貼って取っておいてました。
それは、なんだ、万引きとかするのか。
「いや、ちゃんと買いましたよ。ほら、見て。ちゃんとテープ貼ってあるでしょ」みたいな。
逆に実生活に活かされていて給食費の紙封筒がコンビニのテープで留めてあってもびっくりします。
「なに?おまえんちってセブンイレブンだったっけ?」みたいな。
母方の祖母の家なんか捨てられない症候群の集大成です。
ぐちゃぐちゃになって色んなものが置いてあるので居住空間として成立してません。昔、お店をやっていた時に使っていたらしいんですけど、今後いつ使うのか分からない本格的なレジスターだとか、えらく昔に新発売だったであろう洗剤類の使い切れない量の買い置きだとか、僕が住んでたら一日で捨ててしまうであろうものばかりが溢れてます。
小さなマンションなんですけど、もう歳をとってから後付けした本格サウナが何故かあります。一体誰が使うためにあるのか長年来の不思議だったんですけど、最近ようやく気付いたんです。
あそこは、多分、ゴミ箱なんです。サウナのドアに取り付けられた小さなガラス窓から覗ける、ところ狭しと積み重ねられたガラクタ。かさ張って邪魔なものが、全部押し込まれてる何百万もかけて作ったゴミ箱。
あ。むしろサウナ自体がゴミなのかも知れない。金の使い道の分からなくなった人種がすることは違いますね。そんなんだから、おれおr
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